神宮では年間千数百回ものお祭りが行われています。第10代崇神天皇の御代までは皇居内で天皇御自身が直接、天照大御神をお祭りされていましたので、神宮のお祭りの本義は天皇が親しく大御神をお祭りされるところにあります。ご神徳を称え奉り、ご神恩に奉謝されるとともに、国家の隆昌と国民の幸福をお祈りされるのです。
 かつては斎内親王(いつきのひめみこ)が天皇に代わられて神宮にお仕えになっていましたが、現在では、祭主が天皇の御名代(ごみょうだい)としてお仕えになっておられます。
 神宮のお祭りは、恒例祭(こうれいさい)と臨時祭(りんじさい)に分けることができます。恒例祭とは、毎年定められた月日に行われるお祭りでその内、神嘗祭(かんなめさい)と6月・12月の月次祭(つきなみさい)は古来、三節祭(さんせつさい)といわれ、重要なお祭りです。また、これに祈年祭(きねんさい)と新嘗祭(にいなめさい)を加えて、五大祭と呼ぶこともあります。臨時祭とは、皇室・国家に重大事があったとき、臨時に行われるお祭りです。
 祈年祭、月次祭、神嘗祭、新嘗祭には、皇室より幣帛(へいはく)の奉納があり、月次祭を除くお祭りには勅使を遣わされます。
 特に神嘗祭は、年中で最大のお祭りであり、祭器(さいき)までも新しくし、大御神の更なるご神徳をいただくというところにこのお祭りの意義があります。



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