RITUALS & EVENTS

恒例祭典5月/10月神御⾐祭かんみそさい

古式のままに奉織された和妙と荒妙を、
⾼天原の古事に因んで奉るお祭り

神様の衣を「神御⾐かんみそ」といいます。神宮では毎年春と秋、天照大御神に和妙にぎたえと呼ばれる絹と荒妙あらたえと呼ばれる麻の反物たんものを、御糸、御針などの御料と共にお供えする神御衣祭が行われています。
5月と10月の14日に皇大神宮と、第一の別宮で天照大御神の荒御魂をお祀りする荒祭宮に神御衣を奉ります。豊受大神宮やその他の宮社では行われない、天照大御神だけを対象にする大変意義深いお祭りです。

令和6年の予定

■神御衣祭
 皇大神宮  5月14日(火) 正午 ・ 10月14日(月) 正午

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■神御衣奉織始祭
 神服織機殿神社・神麻続機殿神社  5月1日(水) ・ 10月1日(火)

■神御衣奉織鎮謝祭
 神服織機殿神社・神麻続機殿神社  5月13日(月) ・ 10月13日(日)

青字:用語説明を表示します

神御衣祭の由緒と沿革

神御衣祭は、神宮のお祭りの中でも神嘗祭と共に古い由緒のあるお祭りで、平安時代の『皇太神宮儀式帳こうたいじんぐうぎしきちょう』や『延喜太神宮式えんぎだいじんぐうしき』には、その内容が詳しく記されています。現在、一般では「神様の夏と冬の衣替えのお祭り」と説明されていますが、 『令義解りょうのぎげ』や『令集解りょうのしゅうげ』などによると、古くは神嘗祭の当日に神御衣がお供えされていますので衣替えではないと言えます。

それは新しい御料ごりょうを奉ることにより、大御神の御神威がさらに増すことを願う意味があると考えられています。

神御衣は、三重県松阪市の郊外に鎮座する神服織機殿かんはとりはたどの神社で和妙が、神麻続機殿かんおみはたどの神社で荒妙が5月と10月の初日から2週間をかけて奉織されます。この辺りは古くから紡績業と関係が深く、機織はたおりを行う服部神部はとりかんべという人々が住んでいたといわれます。 現在も下御糸しもみいと上御糸かみみいと中麻績なかおみなどの地名が残っていることから、その関係の深さを伺うことができます。

織り上がった和妙
神麻続機殿神社(左)と八尋殿(右)

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