神宮について

「お伊勢さん」「大神宮さん」と親しく呼ばれる伊勢神宮は、正式には「神宮」といいます。神宮には、皇室の御祖先の神と仰ぎ、私たち国民の大御祖神おおみおやがみとして崇敬を集める天照大御神あまてらすおおみかみをお祀りする皇大神宮こうたいじんぐう（内宮ないくう）と、天照大御神の御饌都神みけつかみとして崇敬を集める豊受大御神とようけのおおみかみをお祀りする豊受大神宮とようけだいじんぐう（外宮げくう）を始め、14所の別宮べつぐう[1]、43所の摂社せっしゃ[2]、24所の末社まっしゃ、42所の所管社しょかんしゃがあります。これら125の宮社全てをふくめて神宮といいます。

• [1]中心となるお宮を正宮といい、それに次ぐお宮を別宮といいます。
• [2]摂社とは『延喜式神名帳えんぎしきじんみょうちょう』に記載のある神社、末社とは『延暦儀式帳えんりゃくぎしきちょう』に記載のあるその他の神社、所管社とはその他内宮・外宮にゆかりのある神社をいいます。（『延喜式神名帳』『延暦儀式帳』は平安時代中期に編纂された最古の古文書。）