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神宮の御料 と御料地

神々に捧げられる
神饌となる御料、由緒ある
御料地で⾃給⾃⾜
神宮には、
尚、各御料地とも立ち入ることはできません。
- 神様のお⾷事
「日別朝夕大御饌祭 の神饌」 - 朝と夕の二度、日々奉られる神饌は御飯三盛、御塩、御水、乾鰹、魚、海藻、野菜、果物です。それらの神饌や神饌を盛りつける素焼きの土器も神宮で作ります。

神宮のお⽶と野菜
- 神宮神田
- 三重県伊勢市楠部町
- 神宮御園
- 三重県伊勢市二見町溝口
神田・御園ともに一般の方の見学はできません。

五⼗鈴川の⽔をいただき、
神宮神⽥と神宮御園で
清浄に育つ
神宮神⽥について
神田では多くの品種を育て、また田植えは時期をずらして行います。それは、天候不順や台風などの被害を最小限にとどめるためです。
神田では、稲の育成の節目に豊かな稔りを願うお祭りも行われます。4月には


神宮御園について
お供えされる野菜や果物は、お祭りによってその品目と数量が決められています。また、盛りつける土器の大きさも決められているので、それにあった大きさに育てるよう細心の注意がはらわれます。
毎年春分の日には

神宮の御塩
- 御塩殿・御塩汲入所・
御塩焼所 - 三重県伊勢市二見町荘
- 御塩浜
- 三重県伊勢市二見町西

お祓いにも⽤いられる御塩、
御塩浜・御塩殿で作られる
神宮では生命の源である米・塩・水は太古から大御神の大切なお供えとされてきました。その中でも
神宮では五十鈴川の河口近く、二見浦で御塩を作っていますが、これは内宮御鎮座当時、
神宮の御塩作りについて
諸外国の多くが岩塩であるのに対して、わが国の塩は国土の四方が海に囲まれていることを活かし、海水から採取したものが主流です。海水から効率よく塩を採ることが追及される中、神宮では昔ながらの
- 1.
採鹹 作業 - 毎年7月下旬の土用の頃、御塩浜で
鹹水 と呼ばれる高濃度の塩水を採取します。御塩浜 は海水と淡水が混じる場所にあり、その理由は海水に少し淡水が和合した方が良い塩ができることによります。鹹水は約1週間かけて採取されます。

- 2.
荒塩 作り - 採取された鹹水は
御塩汲入所 に運び、すぐ隣にある御塩焼所 において鉄の平釜で炊き上げて荒塩にします。この作業は交代で火を焚き続けながら、一昼夜かけて行われます。

- 3.
御塩焼固 - 毎年10月5日に御塩殿神社において
御塩殿祭 が行われ、御塩焼固の安全と日本の塩業の発展が祈念され、その後5日間にわたって焼固が行われます。荒塩は御塩殿で三角錐の土器につめて焼き固め、堅塩に仕上げます。御塩焼固は10月と3月の二度行われます。

神様の⾐「神御⾐ 」
- 神服織機殿神社・八尋殿
- 三重県松阪市大垣内町
- 神麻続機殿神社・八尋殿
- 三重県松阪市井口中町

神御⾐祭で奉られる
「神様の⾐」、機殿の
二神社で織り上げる
神様の衣を「
機殿 について
神服織機殿神社と神麻続機殿神社が鎮座する辺りは、古くから紡績業と関係が深く、神様に奉る絹や麻を奉織する
周辺の
機殿の由緒は古く、皇大神宮御鎮座当時に、五十鈴川のほとりに宇治の機殿を建て、天上の儀式にならって大御神の和妙を織ったことが伝えられ、その後、天武天皇の御代に紡績業の盛んな現在の地に移されたようです。
現在では神御衣祭を控えた5月と10月に神宮から神職が参向し、それぞれの八尋殿で奉織が行われます。奉織の前後には


神宮のあわび・
⼲鯛 ・⼟器

祭典でお供えされる海の幸、
⼤切に整えられる
素焼きの器
:用語説明を表示します
神宮のあわび
- 御料鰒調製所
- 三重県鳥羽市国崎町
一般の方の見学はできません。
「あわび」は一般的には「鮑」、「蚫」と書きますが、神宮では『延喜式』に則って「鰒」と書きます。
鰒調製所の歴史は古く、その起源は約2000年前に
国崎の鎧崎にある木造平屋建ての調製所は、

神宮の干鯛
- 御料干鯛調製所
- 愛知県知多郡知多町大字篠島
一般の方の見学はできません。
鯛はお祭りにお供えされる
神宮では

神宮の⼟器
- 土器調製所
- 三重県多気郡明和町蓑村
一般の方の見学はできません。
土器調製所は多気郡明和町
現在でも土器調製所では、様々なお祭りに使用される

主食の米に加え、酒、海の幸、山の幸、その季節に採れる旬の野菜など、神様へお供えされる食事です。
神宮のもっとも重要なお祭り。6月と12月の月次祭と10月の神嘗祭とあわせて三節祭といいます。
『古事記』などの日本神話で